富谷塾

インタビュー

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Naruha
2022/02/15 10:08

【体験インタビュー】ベンチャー創出プログラム/佐々木建児さん

『ベンチャー創出プログラム』とは?

起業で成功するため、急成長させるために「何をするか」学ぶ講座です。

こんな方におすすめ
「新規事業を始めようとしている」
「起業を考えたけど、中途半端になってしまっている」
「社会的な課題をビジネスで解決したい」

講師
トリプルイー株式会社 代表取締役 井上 智央 氏 
期間
2021年7月~12月
場所
初回と最終発表はTOMI+、他オンライン講義

 

人生の転機  「天国の母まで届きますように」

 

 人工透析患者向けの情報サイトや有料コンテンツを作り、闘病中であっても楽しむことができる、可能性が広がるサービスを提供したいと考える佐々木建児さん。

受講した当初は、発表とは全く異なる事業を考えていました。
講座途中でダメ出しを受け、一般的なトレンドや市場規模などを取り払い、ふりだしに戻ります。

原体験をふりかえったことで、本当に幸せにしたい人のための課題を見つけることができました。


起業講座でゆくゆくは…これは失敗フラグ?

 

 佐々木さんが富谷塾を知ったきっかけは、仙台観光国際協会で働いていた際に出会った、富谷市職員の方の紹介でした。
出会いと学びがあり、地域貢献にもつながる富谷塾の取り組みに興味を持ち、三期生から入塾することになります。入塾当初は特に参加しないままでいましたが、『スタートアップ創出プログラム』の開催と募集を知り、面白そうだと思ったそうです。

佐々木さん
「ゆくゆくは起業したいと考えていました。“できたらいいな”という程度に。」

ナルハ
「応募の際に提出した起業案はどのようなものでしたか?」

佐々木さん
「コロナの状況下でもリモートで楽しめるバーチャルツアーを考えました。
自分のマーケティング知識と経験から、需要がありそうな事業だと思ったのです。当時を振り返ると自分ができそうな事業から考えていましたね。」

 佐々木さんは、ご自身のマーケティングの知識を活かし、バーチャルツアーを考え、ターゲットをシンガポールにし、さらに健康に興味を持ってもらうような内容にするなど試行錯誤していました。

 

本講座が始まって3か月で資料もそろい、事業構想もほぼ仕上がっていたそうです。

 

「全部ダメ」講師の指摘で原点回帰

 

 この講座はこれで終わりだろうと、気持ちにも余裕があった佐々木さん。しかし、その発表資料は、講師の井上さんから徹底的にダメ出しをされてしまいます。

 

講座開始当初から考えていた佐々木さんの事業案には“原体験”がなかったのです。

佐々木さん
「井上さんに中途半端な考えだと見透かされていたと思います。完成した内容のほとんどにダメ出しされて…。」

ナルハ
「何がダメで、どんな指摘があったのでしょうか?」

佐々木さん
「『プロダクトから考えてしまっている。全てとっぱらって、まずは原体験を考えるべき。』と指摘されたのです。」

 “プロダクトから考えていた”つまり“どのような商品・製品を販売するか”を先に考えてしまっていたため、根本的な部分が見えなかったそうです。

確かに、ビジネスには需要があるかどうかは重要ですが、本講座の場合は起業家の“根”となる部分を重要としていました。

ビジネスになるかどうかは、原体験の先に考えることだったのです。

 

佐々木さん

「井上さんの指摘に、最初は納得がいきませんでした。しかし、とりあえず言われた通り、コンシェルジュの方が聞き手となり、自分の原体験を振り返ることにしました。」

 

仕事も考え方も変えた原体験は「母の笑顔と父のノート」

 

 本講義の半分を過ぎてから、再び原体験を振り返ることにした佐々木さん。人生を振り返った時、強く思い起こしたのは、今は亡きご両親が笑っている姿でした。

佐々木さん
「母は生前、人工透析を受けていました。
人工透析を受けた後の身体は、全力疾走した後と同じように疲れてしまうのですが、母は大好きな旅行にでかけ、記念写真も笑顔で写っています。

父も母のそばでサポートして、旅先での記録をノートに残していました。」

ナルハ
「講師とコンシェルジュに原体験を話していくなか、一番強く思い起こしたのがご両親の記憶だったのですね。」

佐々木さん
「はい。恥ずかしながら、井上さんの前では一度、コンシェルジュの方の前では二度ほど感極まって泣いています。

人前で泣くなんて滅多になかったのですが、それほど自分の中では魂を揺さぶられた記憶だったのだと思います。引き出してくれたコンシェルジュの方に感謝しています。」

その原体験の掘り起こしは、佐々木さんの人生を大きく変えます。

 

なんと、勤めていた仕事を辞め、本格的に人工透析患者のための起業に徹することになるのです。

 

自分で時間管理ができる個人事業をしながら、その仕事の隙間時間で作業をします。スマホでコンシェルジュの指摘や修正点などを確認、プレゼン資料の編集を繰り返すなどして、発表直前まで創りこんでいきました。

 

 発表まで残り時間が少ない中、時間を見つけて作業できたのは、「この事業を起こしたい」という強い気持ちがあったからこそです。
もちろん、前職を辞めたことで今後の不安もあったそうですが、原体験が強すぎて、お母様を含む人工透析患者に対する熱い気持ちのほうが勝っていました。

 

最後までコンシェルジュとの打ち合わせを繰り返し、大変だったとふりかえります。

 

 成果発表当日、それはたった5分の短いプレゼンでした。

佐々木さんが考える人工透析患者のためのホームページは、人工透析に関することだけではなく、透析中に読んで楽しめる記事やコンテンツを閲覧できます。

主な営業先は医療機関。

メリットは
・人工透析の説明がわかりやすいこと
・透析中の時間を有効活用できること
・人工透析患者の体験談がわかること

日本には、人工透析患者のためのツールがほとんどないことから、ニーズも高いと見込んでいます。

 

ナルハ
「佐々木さんの事業内容は、5分の発表では厳しかったと思います。いかがでしたか?」

佐々木さん
「今まで経験してきたプレゼンは短くても30分から1時間でした。5分で全てを詰め込まなければいけないという発表は、初めての経験だったので大変でした。」

 

 佐々木さんの発表は、ご両親の写真や具体的な経験談、そして患者数や市場データを合わせていたため、人工透析の知識がない人でもわかりやすい内容でした。

また、人工透析を受けていたお母様の実体験をまとめた記録があるからこそ、リアルな情報発信ができるため、人工透析患者の方にとって信用度が高いツールになると思います。

 

原体験でリスタート 忙しいから「なんとしてもやる」

 

 ベンチャー創出プログラムに参加した当初は、ご自身の知識や経験を活かした起業を考えていた佐々木さんでしたが、原体験を再考したことで、本当に解決したい社会の課題を見つけることができました。講師やコンシェルジュの指摘とサポート、そして佐々木さんのご両親の存在があってこそ、実現したいと思った事業かと思います。

 

 しかし、起業は講座の発表で終わりではなく、その後が自分で実際に行動していく必要があります。目標実現のためにモチベーションを維持し、継続することはとても難しいです。

時には、不安や諦めが頭をよぎりますが、そんな時、原体験こそが人を奮起させると、佐々木さんの話しを聞いて思いました。

 

ナルハ
「最後に今後この講座に参加する方へアドバイスをお願いします。」

佐々木さん
参加するのであれば、時間を確保するべきだと思います。
私も最初は気軽な気持ちで参加しましたが、講師やコンシェルジュの方の引き出し方が上手なため、自分のように全力でやりたいという気持ちが後からでもでてきます。その時に参加する側も時間をつくらなければいけないと思いました。」

ナルハ
「発表まで至らなかったり、講座の受講を辞められた方も数名いたと聞きました。」

佐々木さん
すごくもったいないと思います。実践的で他にないとても貴重な講座ですから、参加される方は最後まで講座に取り組む時間を確保しておくことが大事ですね。」

 

 「普段の生活で忙しいけど、起業を目指したい。何か見つけたい。」
このベンチャー創出プログラムはそんな方にも応える講座かと思います。だからこそ、佐々木さんがのぞんだ姿勢のように、“ない時間”の中から時間を見つけて取り組む姿勢はとても大切です。

 

 「なんとしてでもビジネスにする!」

 

そんな気持ちにさせる強烈な原体験
佐々木さんのように、これから受講される皆さんも見つけることができるかもしれません。


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